住戸ごとの是正項目を、冬を丸ごと使わずに片づける
新築では竣工検査は一つの行事です。一日、一人の監理者、一枚のリスト。入居中の改修では、検査は住戸の数だけあり、何週間にもわたって分散します。そして一戸ごとに手直しが三行出て、それを誰かが正しい工種に振り分けなければなりません。
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入居中の現場の工事写真一枚につき是正一件
是正項目を文章だけで書くと、必ず解釈が割れます。「塗装仕上げが普通」では、三週間後に来る塗装工には何も伝わりません。写真なら壁も角度も光の当たり方も写ります。だから是正項目は、その部屋で撮った写真を主とし、そこに一文と担当工種を添える形にします。
実務上の帰結が一つ。書く前に撮ります。逆ではありません。検査はカメラを手に部屋ごとに回り、文章は必要なら夜に補います。書くことから始める検査は、短くて曖昧なリストしか生みません。廊下に立ったまま二十行書く人はいないからです。
是正項目には必ず担当工種がある
担当工種の書かれていない是正リストは、誰も実行できないリストです。現場監督は割り振るために一行ずつ読み直すことになり、しかもそれは三週間後、自分が撮ったわけでもない写真を前に、記憶を頼りに行われます。
ですから工種の割り当ては、壁を目の前にしている写真撮影の時点で行います。入力する手間はありません。現場の工種は工程表のものをそのまま選ぶだけです。工種の名称は是正項目側にも複写します。あとで工種の名前が変わったり工程表から消えたりしても、是正項目が読めなくならないようにするためです。
適合・是正・未施工・未確認
作業の確認は、チェックを入れるか入れないかの二択ではありません。状態は四つあり、四つ目が最も重要です。「まだ確認していない」です。空欄を適合として印字するのは意図せぬ虚偽であり、入居者が不具合を申し出た日に施工会社へ跳ね返ってきます。
そこで是正確認の訪問では、入居時の現況確認で計画に残された作業を引き継ぎ、一件ずつ状態を付けます。適合、是正あり、未施工、または未確認。「未確認」と印字される書類は誠実な書類であり、三か月後に覆される「適合」よりも安上がりです。
リストを渡すべき相手に渡す
検査が終わると、三者がそれぞれ違うものを待っています。入居者は、自宅に何が残っているかを記した署名済みの書類。協力会社は、手直しの一日を組むために、建物全体にわたる自社分の是正リスト。発注者は数字です。何戸を引き渡し、何戸に是正が残り、何戸が完了したか。
データを一度入力してあれば、この三つの出力は同じリストの三通りの読み方にすぎず、三度の入力ではありません。二百戸を回せる唯一の方法がこれです。現場監督は書き写すのではなく、絞り込むだけです。
その日のうちに、入居者の家で署名する
是正確認の調書には、住戸の特定情報、総括、部屋ごとの是正写真、是正一覧表、確認した作業、そして入居者と現場監督の二つの署名を載せます。署名は退出前にタブレット上で行います。
後日署名した調書は意味を失います。入居者はもう何を見たか覚えておらず、施工会社は立会人のいないところで作られたリストを弁護する羽目になります。踊り場での二分は、対審の会議一回分の価値があります。
住戸ごとの是正処理は、三つの動作で決まります。書くのではなく撮る、その場で工種を割り当てる、出る前に署名をもらう。あとの作業、工種で絞り込む、完了した住戸を数える、調書を出力する、は入力なしで続きます。FloorScan の現場管理モジュールは、日々の工程表から署名済み調書まで、この流れの上に作られています。