IFC と DWG:モデルは図面ではない
同じメールでやり取りされるために混同されます。しかし答える問いが違います。
三行で答え
DWG が持つのはレイヤーに整理された線、円、文字です。その中の何一つ、長方形が扉であることを知りません。IFC が持つのは型付きのオブジェクト、壁、床、窓で、属性と関係を伴います。窓は自分がどの壁に開いているかを知り、壁は自分がどの階に属するかを知っています。だから IFC からは数量を自動抽出でき、厳密なレイヤー規約のない DWG からはできないのです。
何が違うのか
IFC
建物を記述するための公開された標準形式。型付きオブジェクトと、その属性、数量、関係を、作成したソフトに依存せず保持します。
DWG
作図のための形式。レイヤーに整理されたジオメトリーと寸法、文字を持ちますが、意味は持ちません。壁とは、慣習上「壁」という名のレイヤーに置かれた線の集まりにすぎません。
どちらをいつ使うか
IFC
契約でモデルが求められるとき、複数の工種が調整を要するとき、描き直さずに数量を出したいとき。
DWG
印刷し、寸法を入れ、注記を付ける図面が必要なとき、制作工程が従来の CAD にとどまるとき。
IFC は DWG の代わりではありません。多くの現場は両方をやり取りします。調整と数量には IFC、印刷する施工図には DWG です。
よくある質問
IFC は DWG の図面を置き換えられますか。
印刷と寸法記入については置き換えられません。そこは今も図面の領分です。ただし IFC は数え直しを不要にします。数量は紙の図面から拾うのではなく、モデルから出てきます。
IFC を作るのに Revit は必要ですか。
必要ありません。公開形式で、複数のツールが書き出せます。FloorScan は解析した PDF 図面から、階ごとにレベルを持つ IFC を生成します。設計モデルではありませんが、データ交換の要求には応えられます。